私は大学生の頃、今はもう無いけれど、水道橋の後楽園ジムというところで練習していた。
ある日、日本で初めて世界チャンピオンになった白井義男さん(当時結構お年を召していた)が訪ねてきて、私のシャドーボクシングを見て
「ほー君、非常にいいジャブをしている」と褒めてくれた。それで「体重なんキロだ」と聞いてくれた。
体重を言えばいいのに「フェザーです」と答えてしまった。
だから白井さん
「フェザー級って言ったら57キロくらいか。おーいいな」
と答えてくれたんだけど、これはどう考えても、
「57キロです」「おーフェザーか」という会話が正しいだろう、英雄に声をかけられて舞い上がってしまった。
と思い出すたびに後悔したものだ。
ところで、えー私57キロだったんだ!
私、身長185センチ、体重現在ダイエットして77キロ、最高体重89キロだから、
それはアドバンテージあったよな。パンチも強い方だったし運動神経がないとは言えそこそこ戦えた筈だ。
試合は一度してみたかったなー。
ちょっと脱線が長すぎた。話を再びもとに戻す。
「合気道もし戦わば」だったですよね。

白井義男
(続く)

 

 
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