「合気道は実戦の役に立つか」
このテーマでは責任ある立場の人はなかなか本音は言い難い。
そこで責任ない立場の人間としてこのテーマをちょっと考えてみよう。
師範の渋谷先生はとてつもなく強い。
当道場では今のところ渋谷先生に全員が手ずから教えてもらっている(つまり実際に投げてもらっている)のでそれは良くわかる。
渋谷先生に簡単な技をかけてもらっているときでも、ここでちょっと一押しされたらたいへんなことになると感じる瞬間があり、おもわずぎゃーっと叫んでしまう。
つまり技のかけ方とタイミングが完璧なんだと思う。しかし逆にそれらが完璧でなければ合気道の技など実戦でなかなかかかるものではない。
当道場のAさんには小学生の姪っ子姉妹がいる。
Aさんは、妹の方がお姉ちゃんを怒らせたときいつもバチンと叩かれて、泣き出すのを見ていて気の毒に思い、合気道の入り身を教えた。
「こうすればおねえちゃんがぶつのを防げるよ」と。
妹は運動神経抜群だそうで、たちまちこつをつかんだ。さてそれを使う機会はすぐに来た。
おねえちゃんが叩こうをするのを妹はさっと入り身でかわしたそう。
しかし攻撃をさっとかわされたお姉ちゃんは、より一層怒って、妹はいつもよりひどくぶたれてわーんと泣いたそう。
なるほど、これは実に真理をついた実例である。
確かに普段の型稽古だけで喧嘩に強くなるのは難しいというか不十分なことだとはわかる。
屈強な男性相手に見事に女性が小手返しを決めたとしても、それが必殺でなければ立ち上がってきてかつ頭にきた男を処置できるかどうかはなはだ疑問だ。
(続く)
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