修練館道場長-渋谷力の思い

己(感性)を磨く

 人は己の感性を磨く必要がある。即ち技を磨くことになる。それは自然であれ、書であれ、花であれ、音であれ、料理であれ、五感・六感を養うことから始まると言えるのかもしれない。己ができることから始めてみると良いと思う。これは「感情と心」と言っても良いのかもしれない。そして重要なのは、自分で考え・判断することである。いつも誰かの判断に任せてはいけない。時期がきたら、学ぶ、習うことから積極的に変化を心掛け、己が求める道を試み、挑戦してみることである。

 ヘーシンクは山に籠ったと聞く。この時、彼は何を感じたのだろうか。わたしは、心の深淵を覗き、動物的な感覚を身に付け、生命力を養い、不動智を得たと信じている。彼が東京オリンピックで神永を破り、優勝したときの態度を今でも思い出す。


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