これまで、技と心の表現を求めてきました。
弓道の世界にも同じような文言があります。
弓道教本 第一巻 射法編 P.58に 「道は本にして技は末なり、本立たずして末正しきものなし」、とあります。
公益財団法人全日本弓道連盟会長、国際弓道連盟会長等、多くの要職を歴任され、現在、東京都弓道連盟会長であります、「石川武夫 範士九段」から、平成29年月刊武道2月号に 【「弓即人生」で「真善美」を追求して】、と題した論文が寄せられております。以下、「石川武夫範士」の「指導者としての要諦」、「真善美」の解説、「信条」について、抜粋(P.17)したものです。
☆「指導者のとしての要諦」に関する考え☆
「指導者は己に厳しく、率先して修練を重ねなければなりません。なぜなら、自己の体験なくして、口先ばかりの指導では、人は従いてこなくなるからです。
指導にあたっては、常に基本を忠実に守るよう徹底的に教え込み、修錬が進むにつれて、ともすれば生じる悪い癖を防ぎ、我流に陥らせないためにも、基本を身に付けさせることが絶対に必要です」。とあります。
☆弓道の究極の目標は「真善美」に対する解説☆
「真」というのは、気持ちに何ら邪念の無い状態です。求めるべきは「真の弓」。正しく狙った的に矢はまっすぐに飛び、的中します。一射ごとに心技体の合一を求めてこそ、これが実現出来るのです。
「善」というのは、主に倫理性を意味します。礼を守り、争わない静かな心境で「平常心」を失わないこと。弓によってこの境地を求めるのです。
「美」というのは、「真」の追求、「善」の実現、この二つが出来上がった時の美しさをいいます。そこにおごそかな品格が表れ、全身の姿も、心の有り様にしても、それを見る人に美しさを感じさせるのです。とあります。
☆信条について☆
「私が立川道場で弓道を始めてからちょうど60年。今日まで 「射は心を磨き、心を鍛えるのが根本である」 を信条に、徹底的に基本にこだわって修練を積んで参りました」、とあります。
ここまで、いろいろな「技と心」について、書き留めてきましたが、全てが「基本を大事に」「心を磨き」「工夫して」「絶えまない修錬を行う」「修錬には終わりはない」そして「感動を与える」等、共通していると感じています。
私自身、これらの点を確と自覚して、武道の稽古を深めたいと考えています。
平成29年文月七夕
酷暑の日々
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